助成金の活用で会社に活力を!
9月から7回に分けて、厚生労働省の使いやすい助成金をご紹介してきました。
厚生労働省の助成金は、財源を雇用保険料で賄っているため、「新たな雇い入れをする場合」、
「従業員の雇用維持」、「雇用環境の整備」の雇用に関する助成が中心となります。
助成金は、厚生労働省以外でも扱っています。
例えば、中小企業庁は中小企業の経営支援策として補助金・助成金制度があります。
また、省エネや環境に関する助成を行っている機関もあります。
トラック協会でも助成金・補助金の紹介を行っています。
今までご紹介できなかった助成金をいくつかご紹介しますので、
関心のある助成金の詳細をネット等で調べご活用ください。
『雇用関連』
雇用調整助成金 → 景気悪化により、従業員の休業や教育訓練、出向を行った場合
中小企業基盤人材確保助成金 → 創業・異業種進出等のため人材を雇用した場合
『高齢者・障害者関連』
障害者初回雇用奨励金 → 障害者を初めて雇い入れた中小企業に対する奨励金
障害者雇用継続助成金 → 障害者の雇用を継続するため必要な施設の設置等を行う場合
『仕事と家庭の両立支援』
中小企業子育て支援助成金 → 育児休業・短時間勤務制度の導入後、対象者が出た場合
両立支援レベルアップ助成金 → 仕事と家庭(育児・介護)の両立を図るための制度を導入後、
対象者が出た場合
助成金を貰うためには、各種帳票の整備や就業規則の制定や見直し、
労働条件の整備(法令遵守)が必要です。
助成金目当てに新たな制度を導入するのは問題があるかもしれませんが、
助成金を活用して労働環境を整備すれば、良い人材の確保ができ、
従業員のモチベーションがUPし、その結果が業績向上へと繋がります。
事業存続の鍵は、「安心と安全」です。「安心」には、次の3つがあります。
会社の事業活動を社会が安心して見守れること、
荷主様が安心して大事な荷物を預けられること、
そして、従業員が安心して働くことができること、です。
その基本となるのが法令遵守です。
次回からは、労務コンプライアンス(法令遵守)についてお伝えします。
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物流ウィークリー12月21日掲載記事より
労務コンプライアンスは、
社会保険労務士事務所オフィス松本まで。